
ドイツで、走行中の列車の屋根に乗り「トレイン・サーフィン」をしていた10代の少年2人が死亡する事故が発生した。
28日、ドイツ・日刊紙「ターゲスシュピーゲル」の報道によると、前日の午前5時20分頃、ベルリン南西部のヴァンゼー駅付近を走行中の都市高速鉄道(Sバーン)の屋根に乗っていた17歳と18歳の少年らが信号機の構造物に衝突し、死亡したという。
1990年代、一部の国で流行した「トレイン・サーフィン」は、TikTokなどSNSの影響で再び人気を集めている。特にニューヨークでは、警察に報告されたトレイン・サーフィンの件数が年間500件を超えるという。
しかし、トレイン・サーフィンを楽しむ中、鉄道構造物との衝突や感電により命を落とすケースが相次いでおり、社会的問題になっている。2023年5月、ベルリン市内と郊外を結ぶ広域列車で、最高時速80kmに達する「Sバーン」の屋根でサーフィンをしていた19歳の若者が頭部を強打し、死亡。今年2月にも、12歳の少年が同様の行為で重傷を負う事故が発生しており、当局は厳重な注意を呼び掛けている。