メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

3日すら持たない?南海トラフ地震「秒読み」でも6割の自治体が「最低限」さえ未備蓄の現実

荒巻俊 アクセス  

引用:chatGPT
引用:chatGPT

日本各地で南海トラフ地震に備えた避難所用の必需品が不足していることが判明した。この地震は今後30年以内に80%の確率で発生すると予測され、政府は最大1,230万人の避難者が出る可能性があるとみている。

今月6日、日本経済新聞が内閣府のデータを基に、地震被害が予想される139の自治体の備蓄状況を分析したところ、全体の60%に当たる自治体が主要8品目のうち少なくとも1品目を全く備蓄していないことが明らかになった。

調査対象は食料品、毛布、乳幼児用ミルク(粉末・液体)、子ども用おむつ、大人用おむつ、携帯・簡易トイレ、トイレットペーパー、生理用品の8品目で、政府はこれらを「生存と生活環境維持に不可欠な必需品」と分類している。57の自治体は8品目全てを備蓄していたが、82の自治体(全体の約60%)は少なくとも1品目を備蓄していなかった。

備蓄率が最も低かったのは乳幼児用ミルクで、43の自治体が全く備蓄していなかった。賞味期限が短く長期保存が難しいことが要因とされる。トイレットペーパーは41の自治体、子ども用おむつは37の自治体、大人用おむつは35の自治体が備蓄していなかった。

災害発生後、支援物資が到着するまでの目安は通常3日間だ。しかし、今回の調査では食料品について、レトルト食品、パン、おにぎりなど主食13品目を含む3日分(計9食)の食糧を備蓄している自治体は30カ所にとどまった。1人当たり0.54ロールと算定されたトイレットペーパーの必要量を満たした自治体は23カ所のみだった。子ども用・大人用おむつも過半数の自治体で不足していた。

石破茂首相は昨年11月の施政方針演説で、避難所の衛生・生活環境の国際基準である「スフィア基準」を全ての避難所に適用する方針を示した。しかし、現場の状況は厳しい。断水時でも室内で使用可能な組立式簡易トイレは50人に1つ必要だが、この基準を満たす自治体は全体の約40%(50カ所)にすぎない。

そして、避難者1人当たり毛布1枚とベッド1台の確保もスフィア基準に含まれるが、81の自治体で、毛布さえ1人1枚の確保ができておらず、多くの地域で段ボールベッドや簡易ベッドも大幅に不足している。

自治体は予算不足と保管場所不足という二重の課題に直面している。ある自治体は「政府の交付金で必要量は確保できるが、保管場所がない」と訴えている。

兵庫県立大学の阪本真由美教授は「大規模災害時、支援物資が3日以内に到着する保証はない」と指摘し、「自治体だけでは限界があり、民間団体と物資を融通し合えるシステムの構築が必要だ」と述べた。

政府は今度の国会で、自治体の備蓄状況を公開することを義務付ける「災害対策基本法改正案」の成立を目指している。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 「危険人物ではなかった」16歳黒人少年射殺、サンディエゴ市が“異例の巨額”3000万ドル支払いへ
  • 【強行突破】遮断機が下りた直後、自転車暴走…へし折って逃走した“衝撃映像”に鉄道会社が異例の警鐘
  • ラトビアで「男が消えた」、独身女性が“夫を時間制で借りる”日常へ
  • オーストリア最高峰で恋人死亡、男性が“救助サイン”を出さなかった理由は
  • 「廃車寸前から100万ポンドへ」19歳で買った車を71歳が甦らせた
  • 「ガムみたいな黒い物質」が宇宙から届いた、小惑星ベンヌが示す“生命誕生のレシピ”

こんな記事も読まれています

  • 「品質が持たない」テスラに“10年最悪の烙印”、検査が暴いた致命的欠陥率…EV覇者の失速か
  • 「ポルシェが封印技術を再設計」水噴射で内燃機関の限界を押し広げる
  • 「韓国で“軽量FRの逆襲”始まる」大型化一辺倒の韓国でMX-5が異例の注目を集める理由
  • 「メーターを見る一瞬が危ない」SHOEIが世界初の完全統合ARで安全常識を覆す
  • 逆輸入が30年ぶり最高へ――インドが日本車生産の主役に躍り出た“構造転換ショック”
  • トランプ「生活費危機は民主党の詐欺」現実を否定した瞬間、中間選挙の敗北シナリオが動き始めた
  • ネットフリックスがワーナーを720億ドルで丸飲み、ハリウッドが「配信帝国」に屈する日
  • ホワイトハウスが“側近5人内閣”に変質、外交も軍事もわずかなメンバーで回す異常事態

こんな記事も読まれています

  • 「品質が持たない」テスラに“10年最悪の烙印”、検査が暴いた致命的欠陥率…EV覇者の失速か
  • 「ポルシェが封印技術を再設計」水噴射で内燃機関の限界を押し広げる
  • 「韓国で“軽量FRの逆襲”始まる」大型化一辺倒の韓国でMX-5が異例の注目を集める理由
  • 「メーターを見る一瞬が危ない」SHOEIが世界初の完全統合ARで安全常識を覆す
  • 逆輸入が30年ぶり最高へ――インドが日本車生産の主役に躍り出た“構造転換ショック”
  • トランプ「生活費危機は民主党の詐欺」現実を否定した瞬間、中間選挙の敗北シナリオが動き始めた
  • ネットフリックスがワーナーを720億ドルで丸飲み、ハリウッドが「配信帝国」に屈する日
  • ホワイトハウスが“側近5人内閣”に変質、外交も軍事もわずかなメンバーで回す異常事態

おすすめニュース

  • 1
    「ロシア軍需の心臓部が停止!」ウクライナ、ロシア重要データ“165TB”を破壊、物流システムに壊滅的打撃

    ニュース 

  • 2
    「米国は依然として最大の同盟国」...EU、トランプ政権の”強硬姿勢”に委縮?米国との“関係修復”を強調

    ニュース 

  • 3
    母ワシ、“警告なしの急襲” 雛を狙う大蛇に一撃、崖上で起きた逆転劇

    フォトニュース 

  • 4
    「社会の分裂と対立を煽るな!」中国が海外メディア呼び出し、“レッドライン警告”

    ニュース 

  • 5
    「停戦交渉の最中に大規模空爆」...ロシア軍、“自爆ドローン”653機で猛攻!ウクライナの発電設備に深刻な被害

    ニュース 

話題

  • 1
    自衛隊機へ“ロックオン”の衝撃、中国が異例の長時間照射、東シナ海が沸騰

    ニュース 

  • 2
    「韓国は“特別待遇”枠か」米長官が名指しで評価、対東アジア戦略に新段階

    ニュース 

  • 3
    「台湾有事を口にした代償か」中国がレアアースで日本を締め付け

    ニュース 

  • 4
    「トランプ好みの顔に整形?」張り裂ける唇&厚い額…MAGA女性の“マー・ラゴ顔”が米でブーム

    ニュース 

  • 5
    「倒壊寸前の家が前日に炎上」大牟田で5棟焼失…異常事態を警察が捜査

    フォトニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]