
中国の代表的な名山である泰山で、観光客2人が転落しそうになるという危険な事故が発生した。
5日(現地時間)、中国のSNSに、山東省泰山の観光地で撮影された映像が投稿され、話題となった。
公開された映像には、手すりを乗り越えようとする男女観光客の姿が映っており、女性が足を踏み外し、崖下に転落しそうになる様子が捉えられていた。
目撃者によると、当時泰山はゴールデンウィークで多くの観光客で賑わっており、映像の2人は混雑を避けるため近道として手すりを乗り越えようとしたという。

女性が足を滑らせた瞬間、男性が素早く女性の足をつかんで助ける様子が映っていた。2人とも大きな怪我はなかったという。
この映像はSNSを通じて急速に拡散され、ネットユーザーからは「安全意識が欠如している」などの批判の声が寄せられた。
泰山の観光地管理当局は「現場には安全のため巡回要員を配置しており、当該の区間でも手すりを乗り越えないよう継続的に警告している」と説明した。
さらに「今回の事故を受け、巡回要員を増員し、一部区間の管理と監視をさらに強化する予定だ」と述べた。