ギネス登録の250キロ金塊…土肥金山で20年展示、今後はレプリカに

「世界最大の金塊」として知られた静岡県伊豆市の観光スポット「土肥金山」での250キロ金塊展示が、今月31日をもって終了する。展示開始から約20年、金価格の高騰や管理コストの増大、さらには盗難リスクの高まりが中止の背景にある。
同施設によると、この金塊は2000年のミレニアム記念に三菱マテリアルが鋳造したもので、「2006年には『世界最大の金塊』としてギネス世界記録に登録」された。2005年より土肥金山内の展示施設で一般公開され、多くの観光客を引き付けてきた。
金塊は底面が縦45.5cm、横22.5cm、高さ17cmの台形で、当時の評価額は約4億円だったが、現在の金相場(1g=1万7678円)に基づく評価額は「約44億円」に達する。
これは破産した北海道ニセコの大型リゾートの売却額にも匹敵すると、ABEMA TIMES(アベマタイムズ)が伝えている。
土肥金山の國分 歩(こくぶん・あゆむ)課長は「物価や人件費の高騰も重なり、安全管理コストが限界を超えた。社会不安の中、職員の安全確保も考慮した」と説明した。
なお金塊は展示終了後、元所有の三菱マテリアルに返還される予定で、今後はレプリカを用いて展示を継続するという。
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