【緊迫の滑走路】離陸直前ボーイング機から火災発生！幼児を抱えた乗客150人が緊急脱出スライドで決死の避難劇

米デンバー国際空港で、アメリカン航空の旅客機が離陸直前に着陸装置の異常を訴え、乗客約150人が滑走路で緊急脱出する事態となった。

27日（現地時間）の報道によると、米連邦航空局（FAA）はこの日午後1時12分、デンバーからマイアミ国際空港に向かう予定だったアメリカン航空3023便（ボーイング737 MAX 8型機）が、離陸直前に「着陸装置に異常の可能性がある」と報告したと明らかにした。

公開された映像には、乗客が荷物や幼児を抱えながら、機体前方に設置された膨張式スライドで滑り降りる緊迫した状況が映し出されている。乗客らはその後、バスで空港ターミナルへ移動したが、この事故で1人が軽傷を負い病院へ搬送された。

アメリカン航空の発表によると、今回の事故はタイヤの破裂とブレーキの過熱によって火災が発生したもので、デンバー消防局が迅速に対応し消火活動を行った。現在、航空機は整備チームにより詳しい調査が進められている。

FAAもまた、この事故について詳細な調査を進める方針だ。

この影響でデンバー空港では240便もの遅延が発生しており、航空会社は影響を受けた乗客に対して当日中に代替便を手配するなど対応に追われている。

航空機のトラブルは最近相次いでおり、3月にはアメリカン航空機のエンジンが炎上し乗客が翼の上に避難する騒ぎが起き、4月にもユナイテッド航空機が離陸中に動物と衝突して火花が飛び散る事故が報告されている。