
英ロンドンの水族館が、日光や外気に一切触れない地下施設でペンギンを飼育していることが判明し、議論を呼んでいる。
11日(現地時間)、『CNN』の報道によると、英国の『シーライフ・ロンドン水族館』では現在、ジェンツーペンギン15羽を飼育しているという。
動物保護団体は、ペンギンが日光や外気に触れないまま「狭い地下空間」に閉じ込められていると批判した。
同団体は、水槽の水深が約2メートルにとどまり、野生では水深180メートルまで潜ることを踏まえると、社会的・身体的欲求を満たさない環境だと訴えている。
請願には現在3万7,000人以上が署名している。論争が広がり、英国の議員70人以上が環境・食糧・農村地域省(DEFRA)に共同書簡を送り、「ペンギンをより適切な施設に移すことを検討するよう求めた」と記されている。
労働党のデイビッド・テイラー議員は「金銭のために動物の権利を犠牲にしてはならない」と批判した。
また、自由民主党のダニー・チェンバース議員は「新鮮な空気と自然光、十分なスペースを奪うことは全く容認できない」と述べた。
タレントで環境活動家のクリス・パッカム氏は先月、水族館前で抗議し、即時の改善を求めた。パッカム氏は「15羽のペンギンが日光や外気のない環境に置かれており、そのうちの1羽「ポリー」は14年間そこに留め置かれている」と指摘した。
水族館側は「ペンギンは地下ではなく1階の施設で専門家の管理下にあり、健康状態も良好だ」と反論し、「野生への放流は安全ではない」と主張した。
さらに「施設は獣医と専門家の助言を受けて設計しており、すべての判断は動物福祉を最優先にしている」と強調した。
環境・食糧・農村地域省(DEFRA)の報道官は「政府が最高水準の動物福祉を確保するため動物園管理基準を強化した」とし、「ジェンツーペンギンを含むすべての動物が最良の環境で保護されるよう取り組む」とした。














コメント0