
モデルとして活動中の「ポップの帝王」故マイケル・ジャクソンの娘、パリス・ジャクソン(27)が10日(現地時間)、動画プラットフォーム「TikTok」を通じて、鼻の内部にできた穴を公開し、薬物使用の危険性を訴えた。
歌手としても活動しているパリス・ジャクソンは、スマートフォンのライトで鼻腔内を照らしながら穴の様子を見せ、「鼻で息をすると、うるさい笛のような音がする」と説明し、その音も実際に披露した。
鼻の左右を隔てる軟骨と骨で構成された中央の壁(鼻中隔)に穴が開いたのは、薬物を鼻から吸引していたことによる副作用とされている。
パリス・ジャクソンは20歳の頃からこの鼻中隔の穴に悩まされているが、整形手術を受けるつもりはないと述べた。彼女は「そういうつらい手術をした場合、薬を飲まなければならない」とし、6年間薬物を断っていることを強調したうえで、「人生にはそれぞれ必要な経験があると思う。他の人に何かを強制するつもりはないけれど、薬物だけは絶対にやめるべき」と訴えた。
鼻腔内の穴は、呼吸困難や感染、鼻血を引き起こす可能性があり、空気が二つの通路を通って流れることで笛のような音が鳴ることもあるという。

パリス・ジャクソンは2009年、父マイケル・ジャクソンがプロポフォールの過剰投与で死亡した後、うつ病や自殺衝動に苦しみ、ヘロインとアルコール依存に陥った。今回の告白についてファンたちは、薬物の副作用を公表した彼女の勇気を称賛した。
1998年、マイケル・ジャクソンと皮膚科看護師のデビー・ロウの間に生まれたパリス・ジャクソンは「ポップの帝王」の一人娘で、俳優・モデル・歌手として活動し、社会問題にも積極的に声を上げている。
薬物の副作用で生じた鼻腔内の穴についても「スパゲッティの麺を通せるくらい」と冗談めかし、実際に仮想の麺を通すふりをする動画も投稿した。
マイケル・ジャクソンは2009年、手術用麻酔薬「プロポフォール」の過剰投与による心停止で亡くなった。主治医だった『コンラッド・マーレイ』医師は、不眠治療と称して専門設備なしにプロポフォールを投与していたことが判明し、2011年に過失致死罪で有罪判決を受けた。
マーレイ医師は4年の実刑を言い渡されたが、2年の服役で早期釈放となった。昨年、『CBS』の番組「60ミニッツ」とのインタビューで「マイケル・ジャクソンの死は不幸な事故であり、彼は薬物依存だった」と主張した。













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