
米財務長官を務め、ハーバード大学の終身教授でもあるローレンス・サマーズ前総長(70)が、性犯罪で有罪となった富豪ジェフリー・エプスタイン氏との間で不倫に関する助言を求めていたことが、新たに判明した。
17日(現地時間)、英紙『フィナンシャル・タイムズ(FT)』の報道によると、サマーズ氏は「自らの行為を深く恥じている」と述べた上で、当面は公的な活動を控える意向を表明した。
サマーズ前総長はこれまで、様々な学術会議に出席し、主要な経済学誌に加え、『ブルームバーグ』や『フィナンシャル・タイムズ』といった有力経済メディアにも寄稿していた。だが、公的活動を休止した後も、ハーバード大学での経済学講義は継続する意向であると伝えられている。
サマーズ氏がエプスタイン氏に不倫問題の助言を求めていた事実は、先週、連邦下院の民主党議員によって公開された文書により、初めて明らかになった。
公開された文書によると、サマーズ氏はエプスタイン氏が逮捕される前の2019年3月まで、少なくとも7年間にわたり、密接な電子メールのやり取りを続けていた。サマーズ氏は特定の女性とのやり取りを詳細に説明し、助言を求めていたとされている。 メールには、「私は彼女にとって経済学のメンター以上の存在にはなれないと思う」「彼女は疲れているとして、私との飲酒の誘いを断った」など、サマーズ氏の私的な嘆きにも似た内容が含まれていたことが判明している。
2018年11月の電子メールでは、サマーズ前総長が「連絡を断つべきだとは思うが、彼女は私を恋しがるだろう。問題は私自身も同じ気持ちであるということだ」と伝えている。
クリントン政権末期の1999年から2001年にかけて財務長官を務めたサマーズ氏は、2005年から結婚生活を継続している。
また、サマーズ氏が当時、エプスタイン氏が2008年にフロリダ州で14歳の少女への性的虐待容疑で有罪を認めていたという事実を把握していたことが明らかになった。こうした状況にもかかわらず、サマーズ前総長はエプスタイン氏に女性との不適切な関係について助言を求めていた。
ヘッジファンドマネージャー出身であるエプスタイン氏は、数十人の未成年者に対する性犯罪容疑で逮捕された後、2019年にニューヨークの刑務所内で死亡した。














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