
米国では、背中・首・頭部を軽く掻くことでリラックス効果を促す、いわゆる「スクラッチセラピー」が人気を集めていると報じられている。
「スクラッチセラピー」は、30分から1時間にわたり専門のセラピストが利用者の背中・首・頭部を優しく掻く形で実施される。一部のセラピストは、長い人工爪や専用のマッサージ器具を使用するとしている。
これはASMR(自律感覚応答)マッサージの一種とされ、肌への柔らかな刺激が頭部や背中に広がる微細なリラクゼーションを生み出す施術である。
世界初の「スクラッチセラピー」専門店を謳う「スクラッチャー・ガールズ」の創業者トニー・ジョージ氏は、幼少期に祖父母に背中を掻いてもらっていた記憶が現在の事業につながったと説明した。
ジョージ氏によると、人工爪で軽くなぞるように刺激を加えることで、ストレスや不安が和らぎ、血行促進や睡眠の改善に寄与し、エンドルフィン分泌を促して心身を安定させる効果があるとされる。
施術料は30分で約1万2,000円、1時間で約2万1,000円程度とされ、背中のほか腕・太もも・頭部なども人気部位である。海外報道によると、米国には「スクラッチャー・ガールズ」以外にも、1時間あたり約4万1,000円を受け取る「スクラッチセラピー」専門業者も存在すると伝えられている。













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