科学専門メディアの『LiveScience』は今月25日、1万2,000年の間休火山であったエチオピアのハイリ・グッビ火山が爆発する様子が衛星により捉えられたと報じた。
今月23日午前、エチオピア北部アファール州に位置するハイリ・グッビ火山が、強い振動とともに噴火を開始した。約1万2,000年ぶりの爆発であり、火山灰と噴煙の雲は紅海を越えて北東へと広がった。噴火は23日午前8時30分(協定世界時、UTC)に始まり、午後8時ごろに収束したことが確認されている。

アファール州は地殻プレートが接する裂谷帯上にあり、地震が頻発する傾向にある。だが、ハイリ・グッビ火山は長期間噴火がなかったため、専門家らも今回の噴火を異例のものだと評価している。この地域の別の火山であるエルタ・アレは1967年から継続的に活動しているが、ハイリ・グッビは長らく「休眠状態」と分類されてきた。
ノースカロライナ州立大学の火山学者であるアリアナ・ソルダティ氏は、「マグマが形成される条件がまだ残っているならば、火山は1,000年、あるいは1万年噴火がなくても、依然として噴火する可能性がある」と述べた。
フランスのトゥールーズ火山灰情報センター(VAAC)は、衛星を通じて宇宙で撮影された火山爆発の映像を捉えて公開した。
火山は人里離れた地域にあるため、直接的な人的被害は報告されていないが、現地の関係者は農地や家畜への影響を懸念している。アファール州のモハメド・セイド行政官は『AP通信』とのインタビューで、「現時点で人的・家畜の被害はないが、多くの村が火山灰で覆われ、動物たちの餌がほとんどない状況である」と伝えた。
近隣の村であるアフレラに住む住民のアフメド・アブデッラさんは、今回の爆発について、「煙と灰を伴った爆弾が突然爆発したような感じだった」と当時の状況を説明した。













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