
米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で初のトランスジェンダーのチアリーダーが、ドナルド・トランプ大統領のホワイトハウス復帰と同時期に、所属チームから不当に解雇されたと訴え、論争が起こっている。
24日(現地時間)、英紙『デイリー・メール』の報道によると、2022年にNFL初のトランスジェンダーのチアリーダーとなったジャスティン・リンゼイ氏(40歳)は、2025年シーズンを前に、カロライナ・パンサーズのチアリーディングチーム『トップキャッツ(TopCats)』から除名された。
リンゼイ氏は、専門誌のインタビューで「トランスジェンダーであることを理由に解雇された」と主張した。
一部で浮上した自主退職説については「3年間在籍した組織に復帰を望まない理由はない」として否定した。
突然の除名通告については、チームへの謝意を表明した上で、今回の判断は不当であると批判した。
同氏はまた、「今回の措置は自身に限らず、性的少数者の若者全体に対する侮辱だ」と訴えた。ドナルド・トランプ米大統領のホワイトハウス復帰直後の出来事であった点も問題視している。
トランプ政権によるトランスジェンダー権利制限
トランプ政権は、軍務および女性スポーツ分野で、トランスジェンダーの権利を制限する姿勢を強めている。
- 『軍事的優秀性と準備態勢の優先化(Prioritizing Military Excellence and Readiness)』と題する行政命令により、性別違和感のある者や性転換に伴うホルモン治療・手術歴のある者の入隊が禁止された。
- さらに、『女性スポーツからの男性排除(Keeping Men Out of Women’s Sports)』と題する行政命令で、トランスジェンダー女性の女子競技出場を認める学校や体育団体に対し、連邦資金の支給を停止する可能性があると警告した。














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