
タイは3日、53年間続いてきた午後2時〜5時の酒類小売販売禁止を解除した。年末年始の観光需要に加え、バーやコンビニなどの営業活性化につながると期待されている。
「NEWSIS」によると、この酒類販売禁止の解除は今後180日間の試験的措置として行われ、その後に効果を検証した上で継続の可否を判断するという。
午後の酒類販売禁止は、タイが軍事政権下にあった1972年に制定されたものだが、当時の禁止理由は明確ではなかった。タイ国民の多くは仏教徒であり、仏教では酒類を禁じているものの、飲酒自体は一般的だ。
2日に官報で公布された酒類販売管理法の改正によると、今後消費者は午前11時から深夜0時まで酒類を購入できるようになる。販売は深夜0時で終了するが、ナイトスポットなどでは午前1時まで飲酒が可能だ。
一方で、飲酒時間の延長により飲酒運転の問題が深刻化するのではないかという懸念も出ている。
これまでも午後の販売禁止には空港や一部のナイトスポット、ホテルなどに例外が存在し、運用があいまいだった。地域によって取り締まりにばらつきがあり、小規模店舗や飲食店では非公式な違法販売も横行していた。
また、新型コロナウイルス流行時には、感染拡大を抑えるため多くの地域で酒類販売が一時全面禁止となったこともあった。













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