
ニュージーランドのある10代の青少年が3年間電子タバコを吸い続けた結果、損傷した肺組織の一部を切除する手術を受けたという話が伝えられた。
英国メディアの「ザ・サン」などが今月1日(現地時間)に伝えた内容によると、ニュージーランドのウェリントンに住むリレー・キングさん(17)は、14歳で初めて電子タバコに触れたという。最初は興味がなかったが、すぐに習慣的に吸うようになり、後には使い捨て電子タバコを週に4つ吸うほど電子タバコに依存するようになった。
昨年8月、リレーさんは真夜中に呼吸が困難になり、左脇腹に激しい痛みを感じて目を覚ました。リレーさんの母カイリー・ジョフさん(50)は「息子を病院に連れて行こうとしたが、車の前席で倒れて激しい痛みに泣き叫んでいた」と当時を振り返った。
医療陣が何度も精密検査を行った結果、リレーさんに気胸があることが確認された。気胸とは、肺にできた気泡(空気袋)が破裂し、胸膜に空気が漏れ込むことでその圧力により肺の一部が収縮する疾患だ。
その後4回再発を繰り返すと、医療陣は胸膜癒着術と胸膜切除術を実施し、最終的に損傷した肺組織を切除する手術まで行った。手術で取り除かれた肺組織は黒く変色し、しぼんだ状態だった。医療陣は、リレーさんに電子タバコ依存の深刻さを認識させるため、彼に組織が入った袋を渡した。
自分の肺組織を見て衝撃を受けたリレーさんは禁煙を決意し、その組織を自宅の庭に埋めることにしたという。彼は、電子タバコの危険性を知らせるために地域の小学校を訪れ、自身の経験を共有したりもした。
リレーさんは「若い年齢で誰も経験すべきでない痛みだった」と言い「みんなに、そんなことはするなと伝えたい。二度と電子タバコには触れない」と語った。













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