
インドの国営航空会社であるエア・インディアが、13年間にわたって所在が不明となっていた自社機を最近になって回収したことを公式に認めた。
英紙デイリー・メールは11月17日(現地時間)、エア・インディアが2012年からインドのネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港に駐機されたまま長期間放置されていたボーイング737-200型機1機の存在を、最近まで把握していなかったと報じている。この航空機は約13年間放置された後、空港側から「機体を撤去してほしい」との要請を受け、回収されたことが判明した。
空港当局からの連絡とともに、エア・インディアには、これまでに発生した駐機料として約8万5,000ポンド(約1,790万円)に上る請求書が送付されたということだ。
問題となった航空機は、もともとインドの国営航空会社であったインディアン航空に所属していた。同社は2007年にエア・インディアと合併し、その後、当該機はインド郵政庁に貸し出され、貨物機として運航されていた経緯がある。
エア・インディアのキャンベル・ウィルソン最高経営責任者(CEO)は、「この航空機は数年前にインド郵政庁の運航用として退役しており、その過程で公的書類から記録が漏れてしまった可能性がある」と説明した。その結果、エア・インディア自身が当該機を保有していることすら認識していなかった可能性が高いと付け加えている。
実際、空港側から最初に連絡を受けた際、エア・インディアは「その航空機は自社の所有ではない」と回答していたという。
当該航空機は現在、特殊輸送車両でインド・ベンガルールのケンペゴウダ国際空港へ移送されており、今後は航空整備技術者の訓練用機体として使用される予定である。













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