
10代の乗客が高速バスのトランクルームに閉じ込められたまま、約10分間にわたり走行する事案が発生した。バスの乗務員が出発前の確認手順を適切に行わなかったことが原因とみられ、閉じ込められた乗客は携帯電話で両親に状況を知らせ、救助された。
12月27日、「RKK熊本放送」の報道によると、12月25日午後10時38分ごろ、九州産交バスが運行する福岡空港発・熊本行きの高速バス「ひのくに号」でトラブルが発生した。
被害に遭ったのは10代の男性で、北海道旅行を終えて帰宅する途中であったという。熊本市北区の武蔵ヶ丘停留所で下車する際、トランクルームの奥にあった荷物を取り出そうとして巻き込まれた。男性は、乗務員に荷物を取ってほしいと頼んだが、なかなか来なかったため焦って自身で体を入れて取り出そうとしたところ、乗務員が扉を閉めてしまったと当時の状況を語っている。
扉が閉まった直後、男性は異変に気づいてもらおうと内側から扉を何度も強く叩いたが、気づかれることはなく、バスはそのまま発車した。男性は、暗闇の中でバスが動き出し、走行中は激しく揺れたと当時を振り返っている。その後、携帯電話のライトを点けて両親に連絡し、自身が置かれている状況を伝えた。バスは男性を閉じ込めたまま、次の停留所付近まで約10分間、距離にして約4キロメートルを走行した。
男性は、一度か二度謝罪され、大丈夫であったかと確認された後、バスはすぐに出発したと述べている。その後、男性は両親の迎えを受けて無事に帰宅し、幸いにも怪我はなかった。
九州産交バスは、岩﨑司晃社長名義でホームページに「重要なお知らせ」を掲載し、乗客の命と身体を危険にさらす重大な事案が発生したとして謝罪した。同社は、乗務員がトランクルームの扉を閉める際、内部を目視で確認する手順を怠ったことが原因であると認めている。
また再発防止策として、サービスマニュアルに「トランクルームの扉を閉める際には内部を必ず目視で確認する」との項目を明記し、全社的な安全管理体制を強化して信頼回復に努めるとしている。













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