
スペインで、過激な内容のインターネット配信を行っていたストリーマーが、ギフティング(投げ銭)をした視聴者限定の「薬物摂取チャレンジ」を実施した末、薬物の過剰摂取で死亡する事件が発生したと、5日(現地時間)、「ユーロニュース」やカタルーニャ地方メディア「エル・ペリオディコ」などが報じている。
報道によると、スペイン・カタルーニャ州警察は、オンライン上で「サンチョ」というニックネームで活動していたストリーマー、セルヒオ・ヒメネス・ラモス氏(37)が、大晦日の12月31日夜に死亡した事件について、正確な死因を特定するため司法解剖を実施する方針である。
事件当日、セルヒオ氏は視聴者がギフティングと引き換えに提案した課題に挑戦する形式の配信を行っていた。ギフティングをした視聴者だけが視聴できる非公開配信で、約3時間にわたり、最大6gのコカインとみられる薬物を摂取したとされている。さらに、ウイスキー1本をほぼ飲み干したほか、エナジードリンク2本も口にしていたと報じられた。

事件翌日の元日午前2時頃、母親が息子の寝室に入ったところ、意識を失って倒れているセルヒオ氏を発見した。当初は部屋の中から何かが塞いでおり、扉が開かない状態であったため、母親の連絡を受けて近隣に住む兄が駆けつけ、扉を開けるのを手助けしたという。
通報を受けて出動した現地警察は、他殺の可能性はないと判断した。ただし「死亡を巡る不審な状況」を踏まえ、当時何が起きていたのかを解明するため捜査を開始している。
家族や友人によると、セルヒオ氏は視聴者からのギフティングを受け取る代わりに薬物を摂取する配信を継続していたという。こうした「チャレンジ配信」は、同僚のストリーマーと共に始めたとされている。「エル・ペリオディコ」は、警察の調査で今回の配信が死因と確認された場合、スペインにおいてチャレンジ配信中に死亡した初の公式事例になると伝えた。
これに先立ち、昨年8月には隣国フランスでも類似の事件が発生し、波紋を広げた。平均視聴者数が1万人に達する人気ストリーマー、ラファエル・グラバン氏(46)は、ギフティングと引き換えに他のストリーマーと殴り合いを行い、その後眠りについたまま意識を戻さず、その様子が生配信されたことで大きな衝撃を与えた。
スペインメディア「エル・パイス」は、スペイン国内でこうした過激な配信を流行させた人物としてシモン・ペレス氏を挙げている。同氏は数年にわたり、視聴者のギフティングを受けて薬物関連のチャレンジを行い、多くのストリーマーに影響を与えてきたという。
主要な配信プラットフォームが過激な配信への規制を強める中、少数の視聴者を対象とした非公開配信が広がっている。そこでは薬物や賭博のほか、不適切な姿での外出や集団わいせつ行為、排泄物を顔に塗るといったチャレンジまで横行していると、「エル・パイス」は厳しく指弾している。













コメント0