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最年長記録を塗り替え続けた女子卓球界のレジェンド…世界トップ選手にストレート負けにも笑顔で躍動

竹内智子 アクセス  

還暦を越えてもなお現役選手として活躍し、卓球界の尊敬を一身に集める61歳のニー・シャーリエン選手(ルクセンブルク)は、最後と見られるオリンピックの試合を終え、美しく華やかな舞台を去った。

31日(日本時間)、シャーリエン選手はパリ南アリーナ4で行われた卓球女子シングルス2回戦で、38歳離れた世界ランキング1位の中国の孫穎莎選手にストレートで敗れた。なお、1回戦ではトルコ代表のスィベル・アルティンカヤ選手と対戦し、年の差30歳を克服して卓球種目の史上最年長でのオリンピック勝利を飾っていた。

孫穎莎選手が圧倒的な強さを見せる展開にも、1963年生まれのシャーリエン選手は点数を決めるたびに笑顔を浮かべたり飛び跳ねたりし、試合を全力で楽しむ姿に会場からはスタンディングオベーションが送られた。

試合後、シャーリエン選手は夫でありコーチのトミー・ダニエルソンさんからキスの祝福を受け、会場に手を振って挨拶をしながら、感動の涙を流した。

彼女は取材陣に「この年齢までオリンピックに出られたことに本当に感謝している」とし、「結果は負けてしまったが、この場を十分に楽しむことができた」と語った。

中国・上海市出身で、1983年には中国代表として世界卓球選手権で女子団体(中国)と混合ダブルスの金メダル、そして、女子ダブルスの銅メダルを獲得した。その後、1989年にドイツに移り、1991年からルクセンブルクに定住した。ルクセンブルク代表として、2000年シドニー大会からパリ大会まで6大会連続でオリンピックに出場している。

2020年東京大会では当時17歳の韓国のシン・ユビン選手と対戦し、その年の差が話題を呼んだ。結果はシャーリエン選手が3-4でシン・ユビン選手に敗れた。

今回、試合後のインタビューでシャーリエン選手は東京大会で対戦したシン・ユビン選手が混合ダブルスで銅メダルを獲得したことに触れ、「彼女はかわいらしいね。若いのでまだまだたくさんの機会があるだろう」と激励の言葉を送った。

今回のオリンピックではシャーリエン選手の他にも、馬場馬術団体、個人に出場するカナダのジル・アービング選手(61歳)、射撃男子クレー・トラップに出場するベネズエラのレオネル・マルティネス選手(60歳)など、還暦を迎えた「シニア選手」たちの活躍が期待される。

一方、最高齢出場者は馬術のスペイン代表フアンアントニオ・ヒメネスコボ選手(66歳)で、最年少出場者はスケートボード女子パークの中国代表ジェン・ハオハオ選手(11歳)である。

竹内智子
editor@kangnamtimes.com

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