署名式予告から一転、認識にずれ…「終戦間近」観測が後退

ドナルド・トランプ米大統領は米国とイランの和平合意を巡る論争について、イランに対し「嘘をついている」と強く批判した。自身が公表した合意内容とイラン側が明らかにした条件に食い違いがあるとして、公然と不満を示した形だ。
ロイター通信によると、トランプ大統領は12日(現地時間)、イランのメディアや関係者が伝えた合意草案の内容について「事実ではない」と否定した。イラン側が公表した条件は米国と文書で合意した内容とは異なると主張し、イランの交渉姿勢を「卑劣だ」と非難した。続けて「真剣に交渉に臨むべきだ」と警告した。
論争はトランプ大統領が前日、イラン最高指導部が米国との合意を承認したため、予定していた軍事攻撃を取りやめたと発表した後に起こった。トランプ大統領の発表後、イラン政府は最終合意には至っておらず、依然として主要な争点が残っていると反論した。イラン外務省は合意文書の署名時期や場所に関する報道について「メディアの憶測に過ぎない」とし、最終的な判断はイラン当局が下すとの立場を示した。
特に、イラン側から伝えられた草案には原油輸出に対する制裁の緩和や凍結資産の解除、ホルムズ海峡の正常化、レバノンなど地域紛争の緩和などが盛り込まれているとされる。しかし、トランプ大統領はこうした内容は実際の合意とは異なると主張し、不快感をあらわにした。
今回の対立は同じ交渉を巡っても双方の認識に大きな隔たりがあることを浮き彫りにしている。トランプ大統領は合意が間近に迫っており、近く署名式が行われる可能性があると繰り返し強調している。一方、イラン側は最終合意の成立そのものを否定している。













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