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『イベリン 彼が生きた証』難病で亡くなった男性のもう一つの人生がドキュメンタリー映画に

平野大地 アクセス  

デュシェンヌ型筋ジストロフィーを患っていた息子、実はゲーム内で有名人だった

遺伝子異常により腕や脚、胴体などの筋肉が徐々に衰え、最終的には死に至る希少疾患「デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)」を抱える患者であるマッツの秘密が明らかになった。

マッツは2014年に25歳という若さで亡くなったノルウェーの青年だった。マッツの家族は、病気のため孤独で孤立した生活を送っていたと思われる息子の死を悼んでいたが、実は彼には隠された秘密があった。

それは、マッツが毎晩「ワールド・オブ・ウォークラフト」というゲーム内で「イベリン」として活発に活動し、もう一つの人生を生きていたことだ。

彼の物語は『イベリン 彼が生きた証』というタイトルでドキュメンタリー化され、Netflixで配信されるほど話題を呼んだ。

Netflixドキュメンタリー映画『イベリン彼が生きた証』が話題に

先日22日(現地時間)、映画専門メディア「IndieWire」は「イベリン 彼が生きた証」の主人公マッツの物語を取り上げた。報道によると、マッツの家族は、彼が亡くなる前に「ワールド・オブ・ウォークラフト」を20,000時間以上プレイしていた事実を後になって知ったという。

家族が彼の訃報を普段使っていたオンラインブログに掲載すると、思いがけない事実が明らかになった。マッツは「ワールド・オブ・ウォークラフト」で多くの人に知られる存在であり、数々の人の悩みに耳を傾け、彼らの人生を支えていたのだった。

イベリンの助けにより、心理的な負担から治療を拒んでいた子供は母親と和解し、うつ病で悩んでいた女性は社会に出る勇気を得たという。

マッツの訃報が伝わると、ノルウェーはもちろん、スウェーデン、デンマーク、イギリスなど各国からも追悼の声が寄せられた。ゲーム内でイベリンと親しくしていた人々は、実際にマッツの葬儀にも参列した。

マッツの人生を描いたドキュメンタリー映画『イベリン 彼が生きた証』は、アメリカの世界的な映画祭「第40回サンダンス映画祭」でワールドシネマドキュメンタリー部門の監督賞と観客賞を受賞した。また、第29回釜山国際映画祭の「ワイドアングル」部門にも招待され、高い評価を得ている。

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