
死んだ動物たちの骨で埋め尽くされた丘の頂上に堂々と立ち、圧倒的な存在感を放つ1頭のライオンがいる。
なぜライオンは丘の頂上に立っていたのか。予想もしなかったその光景に、見る者は思わず息を呑む。
見れば見るほど、全身に鳥肌が立つほどの威厳に圧倒され、言葉を失ってしまう。

この写真は、南アフリカ・ヨハネスブルグの南に位置する野生動物保護区で撮影されたもので、堂々と立っている「動物の王」の姿が、偶然カメラに収められた。
死んだ野生動物の骨が積み重なる丘の頂上に、ライオンが威厳を示しながら立っていたのだ。
イギリス人写真家であるサイモン・ニーダム氏(Simon Needham)が撮影したこの写真のライオンは、まるでディズニー映画『ライオン・キング』のワンシーンを思わせるような光景だ。

死んだ野生動物の骨が散らばる丘の上で、ライオンは一体何を思っているのだろうか。もしかすると、弱肉強食の世界を生き抜いてきた過去の日々を回想していたのかもしれない。
「動物の王」としての地位を守るため、孤独な闘いをどれほど乗り越えてきたのか、その苦労は計り知れない。
撮影したニーダム氏は「写真を撮るために出かけた際、偶然その場面に出くわした」と語り、計画されたものではなく、まさに偶然の産物だったと説明している。