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2025年05月29日木曜日
ホームニュース「地獄を見た」...イスラエル空爆で「10人中子供9人が焼死」ガザ医師が語った、凄惨な戦場の状況

「地獄を見た」…イスラエル空爆で「10人中子供9人が焼死」ガザ医師が語った、凄惨な戦場の状況

引用:WHO
引用:WHO

パレスチナのガザ地区の病院で働く医師夫婦が、イスラエルの空爆により子ども10人中9人を失ったという悲劇が報じられた。

24日(現地時間)BBCなどによると、前日、パレスチナの小児科医アッラー・アル=ナザル氏(38)が勤務するガザ地区南部カーンユニスのナセル病院救急室に、重度の火傷を負った7人の子どもの遺体が搬送されたという。生後7カ月の乳児と2歳の幼児は、空爆で崩壊した家屋の瓦礫の下敷きになっていた。

アル=ナザール医師は病院勤務のため、自宅に子どもたちを留守番させていた。唯一生存した11歳の息子も重傷を負ったという。ガザ保健省は、医師である夫が勤務を終えて帰宅した直後に自宅が爆撃に襲われたと明らかにした。

ガザ保健相のムニール・アル=バルシ氏はX(旧Twitter)に「ヤヒア、ラカン、ラスラーン、ジュブラーン、イーブ、ライバル、セイダン、ルクマーン、シドラの9人の子どもが命を落とした」と投稿し、「これがガザ地区の医療従事者が直面している現実だ」と訴えた。

アル=ナザル医師は子どもたちを失いながらも、引き続き病院で勤務を続けているという。夫と生存した唯一の息子は、手術を受けた後も病院で治療を受けている。ガザ保健省の関係者はCNNに対し、アル=ナザル医師が冷静さを保ち、忍耐強く、現状を受け入れるかのような眼差しで立っている姿を目撃したと語った。

ガザ保健省は、イスラエル軍の攻撃により23日正午から24日正午までの間に少なくとも74人が死亡したと発表した。

イスラエル国防軍(IDF)はカーンユニスで「複数の容疑者」を攻撃したとし、「民間人の被害の主張については調査中だ」と発表した。さらに「カーンユニスで我々の部隊付近の建造物で活動していた複数の容疑者を戦闘機で攻撃した」と述べ、「カーンユニスは危険な戦闘地域であり、作戦に先立って民間人を避難させた」と付け加えた。

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