
米国のドナルド・トランプ大統領は18日(現地時間)、米国によるイランへの直接攻撃についてはまだ最終決定していないと述べた。米国がイスラエルのイラン空爆に参加し、B-2ステルス爆撃機を投入してイランの核施設を破壊する可能性が指摘される中、トランプ大統領は依然として慎重な姿勢を崩さなかった。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスの執務室で記者団と会見し、イスラエルの攻撃に米国も加わるかとの質問に対してこのように答えた。彼は「何をするか考えはあるが、最終決定には至っていない」と述べた。さらに、イラン政権交代の可能性を問われ、「あり得る」と答えた。
イスラエルは現在、イランの最高指導者であるアリー・ハーメネイー氏を排除し、新指導部を樹立させる野心を露にしている。
一方、ピート・ヘグセス米国防長官は、米軍がイラン空爆の「デイ・アフター(day after)」計画を含む「あらゆる可能性に対する計画」を有していると明かした。ヘグセス長官は同日の上院軍事委員会公聴会で、イラン空爆の「デイ・アフター計画」の有無を問われ、「これまで言及してきたように、我々はすべての計画を持っている」と答えた。ただし、米国によるイラン空爆の可能性を含む詳細については、再三にわたり回答を避けた。
ヘグセス長官は、イランに交渉案受け入れの期限として60日が与えられており、トランプ大統領の真意をイラン側が十分理解していたと強調した。へグセス長官は「彼ら(イラン)には交渉の機会があった。交渉すべきだった」と指摘した。