
イーロン・マスクの人工知能(AI)スタートアップ xAIが投資家を引き付けるため、より有利な条件を提示し、50億ドル(約7,349億円)規模の債券・融資調達に成功した。
今回の資金調達はモルガン・スタンレーが主導。投資家の要求に応じて金利を引き上げ、一部商品にはより大きな割引率を適用する形で最終契約を締結した。
21日(現地時間)ブルームバーグによると、xAIは今回の負債調達とは別に43億ドル(約6,320億円)の株式資金を追加で確保し、財務基盤を強化する計画。一部の債務条件も投資家にとってより魅力的な内容に調整された。
債券のうち30億ドル(約4,409億円)規模は年12.5%の利回りで、固定金利条件の10億ドル(約1,469億円)融資も同じ利回りに設定された。

これとは別に、基準金利に7.25%ポイントを上乗せした変動金利10億ドル融資は、額面価格の96%水準で割引発行された。
この債務パッケージは昨年6月2日に公式発売され、わずか1日で35億ドル(約5,147億円)以上の需要を集めた。
xAIは急激な成長に伴う現金消耗のペースを考慮すると、今回の資金調達が急務だった。
今回提示された魅力的な条件は、最近の強い需要を背景に価格を引き上げたり締切を前倒しした他社の債務発行事例とは対照的な動きとして注目される。