空母「遼寧」打撃群、西太平洋で実戦訓練

中国国営メディアは、空母「遼寧」打撃群が最近、西太平洋海域で実戦訓練を行っている最中に、J-15艦載戦闘機が外国軍用機に対応するため発進したと報じた。今回の報道は、中国が軍事力を誇示する一環との見方も出ている。
中国中央テレビ(CCTV)は22日、「遼寧」打撃群が西太平洋のある海域で外国軍用機4機を探知し、J-15艦載機が即座に発進して対応したと伝え、その映像(37秒)を公開した。映像には、ミサイルを装備したJ-15が雨を突いて発艦・着艦する様子や編隊飛行の場面が収められているが、撮影時期や外国機の国籍は明らかにされていない。
遼寧艦航空隊所属パイロットのクー・シェルン飛行士は「数十年間、西太平洋上空で活動してきたのは『彼ら』だけだったが、きょう我々は肩を並べた」と語り、「強力な敵に遭遇しようと、複雑な状況に置かれようと、一歩も引かず戦う準備ができている」と強調した。
中国は最近、西太平洋海域に「遼寧」と「山東」の両空母を同時展開し、史上初の「2空母作戦」を実施した。自国海軍の実戦運用能力を誇示する狙いがあるとみられる。
一方、今月7日には、中国軍戦闘機が東シナ海上空で海上自衛隊哨戒機に接近飛行を行い、日中両国が非難の応酬を繰り広げた経緯もある。
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