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2025年06月25日水曜日
ホームニュースIT・テック「ディープシークが米規制をすり抜けた?」… 中国AI企業に浮上した“軍支援”の疑惑と半導体密流通の実態とは

「ディープシークが米規制をすり抜けた?」… 中国AI企業に浮上した“軍支援”の疑惑と半導体密流通の実態とは

引用:depositphotos
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中国のAI企業ディープシークが、アジア各国の軍事・情報機関を支援し、米国による先端半導体チップ輸出規制を巧妙に回避している疑惑が浮上した。

24日のロイター通信の報道によると、ディープシークは米国政府が中国軍への先端技術の流出を防ぐための規制強化を進めているにもかかわらず、米国製の最先端半導体チップを活用した高度なAI技術を中国軍に提供しているとされる。

米国務省高官は、「ディープシークが自発的に中国軍や情報機関に技術的支援を提供していることを把握しており、今後も継続して支援する可能性が非常に高い」と明らかにした。

引用:depositphotos
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また、この高官は「ディープシークは中国の監視当局に対して、ユーザー情報や統計データを直接提供している」と述べ、「同社の活動は、単なるAIモデルのオープンソース利用を大きく超えている」と強く批判している。

さらに別の高官は、米政府が米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)の高性能チップ「H100」の中国向け販売を禁じて以降も、ディープシークが同製品を入手したとの情報を確認していると述べ、同社が米政府の規制を回避するルートを確立した可能性を示唆した。

一方、エヌビディアの広報担当者はディープシークのH100チップ使用疑惑に対し、「当社の調査の結果、ディープシークが使用しているのはH100ではなく、中国向けに合法的に販売されている『H800』チップであることが確認されている」と反論した。

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