米連邦下院で、イスラエルに地下貫通弾であるバンカーバスター「GBU-57」とその運搬と投下が可能なB-2ステルス爆撃機を支援する内容を骨子とする超党派法案が提出された。
2日(現地時間)、米民主党のジョシュ・ゴットハイマー議員(ニュージャージー州)と米共和党のマイク・ローラー委員(ニューヨーク州)議員は、イランが核開発を再開した場合、イスラエルがこれを直接攻撃できるよう、米大統領にイスラエルへのバンカーバスター「GBU-57」とB-2ステルス爆撃機の支援権限を与える法案を共同提出した。
バンカーバスター「GBU-57」は先月21日、米国のイラン・フォルドゥ地下核施設などへの攻撃に使用された爆弾で、13トンに及ぶ重量のためB-2爆撃機が唯一の運搬・投下手段になっている。これら二つの兵器は現在、世界中で米軍のみが保有し運用されている。イスラエルは現在このような兵器を持っておらず、フォルドゥなどの地下核施設の存在を把握していながら、直接攻撃することができない状況にあった。

提出された法案は「バンカーバスター法」と呼ばれる。同法案は「イランが核兵器を再開発するなどあらゆる事態に対し、イスラエルが備え、対処できるようにする権限を米国に与える」と明記している。この法案はゴットハイマー議員によって2022年と2024年にも提出されたが、その際は下院を通過しなかった。
ゴットハイマー議員はこの日、SNSのX(旧Twitter)で「イランは世界最大のテロ支援国であり、数千人の米国人の死に責任がある」とし、「イランが核プログラムを再構築する中、我々は最大限の抑止力を維持しなければならない」と述べた。さらに「超党派の合意に基づくバンカーバスター法は、イスラエルがイランの侵略を抑止し、イランの地下核施設を破壊するために必要な手段を提供するだろう」とし、「これは米国の国家安全保障を強化することになる」と強調した。
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