
【引用:YouTube】スマートフォンは現代社会で必需品とされ、食事中やトイレ使用時にも携行されることが一般化している。ある調査では、利用者の19%、およそ5人に1人がトイレで水没させた経験があり、こうした日常使用に伴う事故が報告されている。水没後は、電源を入れたまま使用できるかどうかが問題となる。

【引用:YouTube@Everything Apple Pro】携帯電話専門修理業者によると、携帯電話は発売時期によって防水性能に差があるという。発売から1年未満の機種は生活防水機能を備えている場合が多いが、1年以上経過すると防水シーリングの効果が低下するとのことだ。使用期間が1年未満であれば、防水性能に問題がない可能性が高い。サムスン電子のギャラクシーシリーズは、一般的にIPx7またはIPx8等級の防水性能を有する。IPx7は水深1メートルで30分間、IPx8は水深1.5メートルで30分間耐えられる。iPhoneは7以降のモデルにIP68等級の防水機能を搭載し、最大水深6メートルで30分間の耐水性能を有する。ユーチューバーがギャラクシー機種を便器内に落下させ、水で洗浄後も正常に動作した様子を動画で公開した。

【引用:123rf】スマートフォンが水没した場合、まずは流水で異物を洗い流し、タオルで水分を拭き取る。その上で電源を切り、ケース、SIMカード、SDカード、バッテリー(取り外し可能な機種の場合)を外す必要がある。応急処置としてドライヤーを使用する例もあるが、これは推奨されていない。表面は乾いても内部の水分は残りやすく、熱によって基板や部品が損傷する恐れがあるためだ。修理店に持ち込めない場合は、乾燥剤を用いた処置が効果的とされる。シリカゲルなどの乾燥剤とスマートフォンを密閉容器に入れておく方法で、乾燥には1日から1週間程度を要するが、復旧する可能性がある。最も重要なのは、完全に乾燥するまで電源を入れないことである。水没から1、2時間後に電源を入れると、内部の水分が移動しショートが発生、部品が焼損する恐れがある。被害を最小限に抑えるには、迅速な処置と十分な乾燥が不可欠だ。

【引用:ウォーターミュージックフェスティバル】夏場はトイレでの水没よりも、野外イベント会場での被害が多いとされている。特に水かけるタイプの音楽イベントでは、継続的に水にさらされることでスマートフォンが故障するケースが相次いでいる。専門家は「一瞬の水濡れよりも、長時間にわたる曝露の方が機器にとって致命的だ」と指摘している。こうした状況を受け、防水ケースの使用が広がっているが、ケース自体が水没被害の原因となる事例も少なくない。防水機能を確認せずに使用した結果、遊泳中に内部へ水が侵入し、端末が濡れるトラブルが報告されている。対策としては、前日までにケースに紙やティッシュを入れた状態で水に浸し、漏水の有無を確かめる方法が有効だ。事前の点検により、思わぬ故障を未然に防ぐことができる。
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