
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が米国のドナルド・トランプ大統領をノーベル平和賞候補として推薦し、両者の関係がさらに緊密化した。
7日(現地時間)、米CNNによると、ホワイトハウスのブルールームで行われた晩餐会で、ネタニヤフ首相はトランプ大統領について「今この瞬間も一国、一地域の平和構築に尽力している」と絶賛したという。

ネタニヤフ首相は「トランプ大統領にノーベル賞委員会宛ての書簡をお渡しする。トランプ大統領を平和賞候補として推薦する内容で、当然受賞すべき賞だ」と述べ、ノーベル賞委員会への推薦状を贈呈した。書簡には中東紛争の終結に向けたトランプ大統領の努力と、彼をノーベル平和賞候補として推薦する旨が記されているという。
書簡を受け取ったトランプ大統領は「本当に感謝する。(指名の事実を)知らなかった。あなたから直接聞くとは本当に意義深い」と述べ、「本当にありがとう、ビビ」と返答した。ビビはネタニヤフ首相の愛称だ。
トランプ大統領は以前からノーベル平和賞候補として取り沙汰されてきた。パキスタン政府は先月、トランプ大統領がインドとの紛争を仲裁したとしてノーベル平和賞候補に推薦した。トランプ大統領自身も、コソボ紛争などを挙げ「私はノーベル平和賞を4、5回は受賞すべきだった」と主張している。
しかし、トランプ大統領のノーベル平和賞候補としての適格性を疑問視する声も上がっている。ガザ地区での戦争においてイスラエルの無差別攻撃を黙認し、現地民間人の苦痛を無視したとの指摘があるためだ。また、トランプ大統領を推薦したネタニヤフ首相自身も、ガザ地区住民に対する殺人、迫害、飢餓を戦争の道具として用いた疑いで、国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪容疑で指名手配されている状況だ。
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