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2025年07月12日土曜日
ホームトレンド「人差し指が短い人は性欲が強い?」ネズミ実験で判明した“指の長さと性行動”の意外な関係とは?

「人差し指が短い人は性欲が強い?」ネズミ実験で判明した“指の長さと性行動”の意外な関係とは?

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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人差し指と薬指の長さの比率から、性欲の強さを推測できるかもしれない。そんな興味深い研究結果が国内の研究チームから発表された。

岡山大学の坂本博高教授と林姫花博士が率いるチームは、学術誌『実験動物(Experimental Animals)』に掲載した論文で、ネズミの「2D:4D比(人差し指と薬指の長さの比率)」が性行動や性的嗜好を予測する指標になる可能性があると報告した。

研究によれば、子宮内でアンドロゲン(男性ホルモン)に多く曝露された胎児は薬指が長くなり、エストロゲン(女性ホルモン)に多く曝露された場合は人差し指が長くなる傾向があるという。平均的には男性の薬指が長く、女性は両者の長さがほぼ同等か、人差し指がわずかに長いとされている。

実験では、人差し指が短いオスのネズミが性欲が強く、交尾への積極性も高かった。また、オスとメスの匂いが染みついた寝具を使った選択実験では、人差し指が短いネズミが一貫してメスの匂いに関心を示した。坂本教授は「指の比率が性行動を示す生物学的なサインになる」と述べている。

研究チームはさらに、この指の長さの比率が脳構造と密接に関わっている可能性も示唆した。胎児期のホルモン環境が脳の発達に長期的な影響を与え、その結果として性欲や愛着傾向が決まるという見方だ。

坂本教授は「この研究は身体と精神がどれほど結びついているかを示しており、精神疾患の理解にもつながる」と語り、自閉症やうつ病、愛着障害など、性差がみられる病態の解析にも役立つ可能性を示した。ただし、実験はオスのネズミのみを対象にしており、人間への応用には慎重な検討が必要だと研究チームは付け加えている。

なお、過去にはオーストラリアとアメリカの共同研究でも、薬指が長い人は運動能力に優れる一方で、反社会的傾向や精神的リスクが相対的に高いとの報告がなされている。このような指の比率と行動特性の関係は、今後さらなる研究の対象となるだろう。

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