
18日(現地時間)、中国国家安全部は輸出規制が掛けられている中国製希土類を海外スパイの指示で成分を偽装し密輸出しようとした事例を摘発したと発表した。
同部がSNS「ウィーチャット」に掲載した通知によれば、近年、海外のスパイ機関とその代理人が国内の違法分子と結託し、郵便物を利用して希土類関連物資を盗み取ろうとしてきた。通知は「これらの行為が国家安全保障に深刻な危害を及ぼしている」と警鐘を鳴らした。
国家安全部は具体的な国名には触れなかったが、自国で希少金属を生産・精製できないある国が中国産希土類を確保するため、さまざまなルートで備蓄を図ってきたと指摘した。その国の主要産業の下請け企業が包装を変更し、非中国産とラベルを偽装して自国へ密輸入しようとしたという。
さらに当該企業は、含有量の虚偽報告、品名の虚偽申告、少量小包を頻繁に発送する手口、輸送経路の随時変更など複数の方法で、中国の希土類およびその他の輸出規制品目を違法に国外へ持ち出そうとしていた。国家安全部は「法に基づく措置を講じ、不正輸出ルートを遮断した」と強調した。
通知は「一部の国が中国の希土類供給状況に極めて高い関心を持ち、あらゆる手段を駆使して窃取を試みている」と説明。海外のスパイ機関と代理人は国内の違法分子に指示し、成分を隠蔽して中国の配送網を悪用しようとしたことが判明したと述べた。
国家安全部によると、スパイ側は希土類を非規制品目として申告したり、成分含有量を改ざんして輸出規制を回避しようとした。さらに未申告の希土類粉末をタイル原料に混入したり、プラスチック模型やペットボトル内に注入して密輸出を試み、正規申告済みの貨物や輸送手段に隠匿する手口まで用いていた。
当局はこれらの偽装・隠匿方法を摘発し、希土類関連物資の不法流出を封じ込めたと説明。「海外スパイ機関および代理人が中国の重要鉱物資源に侵入し、機密情報を盗み取ったり破壊したりする行為を厳格に取り締まり、国家安全を確固たるものにする」との姿勢を示した。
国家安全部は最後に「希土類は国家戦略資源であり、中国は法と規制に基づき輸出を管理する。違法行為が確認された場合、国内外のいかなる主体であろうと厳正に処罰する」と表明した。
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