
ロシアがウクライナの黒海沿岸都市オデーサを空爆する中、この地域を象徴する市場も炎上した。24日(現地時間)、キーウ・ポストなどの現地メディアは、同日未明のロシアのドローン攻撃により、オデーサのユネスコ世界文化遺産を含む著名なランドマークや住宅が被害に遭ったと報じた。
現地メディアが公開した映像や写真によると、9階建てのマンションの一部がロシアの攻撃で破壊され、一部の住宅や給油所でも火災が発生していたという。特に、ウクライナ当局はオデーサ中心部に位置する「プリボーズ市場」が炎上したことに対し、強い憤りを表明した。1827年に開設されたプリボーズ市場は、約200年の歴史を誇るオデーサを代表する存在だ。

特筆すべきは、この市場が数々の戦争、さらには第二次世界大戦中のナチスによる包囲すらも耐え抜いてきた歴史的な場所である点だ。ウクライナ国家非常事態庁は「プリボーズ市場は単なる市場ではない」と述べ、「活気に満ちた生活と都市の躍動を感じさせる、オデーサの真の心臓部だ」と強調した。
報道によると、この日の未明、ロシアはミサイルとドローンを用いて、オデーサとチェルカースィを同時に攻撃したという。この攻撃により、オデーサでは3人、チェルカースィでは6人が負傷したと伝えられている。
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