
地球の大気圏上層部を音速に近い速度で往復しながら監視任務を行う無人宇宙機が、6日に試験飛行に成功した。
ニュージーランドの宇宙航空企業ドーン・エアロスペース(Dawn Aerospace)が開発したロケット推進無人機「オーロラ(Aurora)」は、再利用可能なロケット推進システムを搭載。今回の試験ではマッハ1.03の速度で約20kmの高度(成層圏下部)まで上昇し、その後、滑走路に無事着陸した。
機体には、米スカウト・スペース(Scout Space)社製の宇宙物体監視用光学センサー「モーニング・スパロウ(Morning Sparrow)」を搭載。従来、衛星打ち上げに数カ月から数年を要していた宇宙監視が、迅速かつ柔軟に行える可能性を示した。
同社は今後、より高い超低高度軌道(VLEO、約160〜450km)での運用を視野に、衛星や宇宙デブリなどの監視任務を目指すとしている。
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