
ポーランド防衛企業「PHU Lechmar Sp. z o.o.」とフランス防衛企業「H2X-Defense」が水素燃料電池を搭載した無人地上車両(UGV)を公開した。14日(現地時間)、ポーランド経済専門メディア「Warsaw Business Journal」によると、両企業は今月初め、ポーランドのキェルツェで開催された国際防衛産業展示会「MSPO 2025」 において、UGVの「Hermione」を披露したという。
このUGVは、移動式圧力機器指令(TPED・欧州連合安全規格)認証済みの水素シリンダーと電動ハブモーターを搭載しており、最大20時間の連続走行が可能で、充電またはシリンダー交換にはわずか3分しか要さないと説明されている。これにより、戦場環境下でも迅速な再給油と長時間の運用が実現され、効率性が向上するとされる。
さらに、本車両はモジュール式のホイールで設計されており、ドローン(無人機)輸送、兵站支援、偵察など、様々な任務に応じた運用が可能である。試作版では300㎏の積載が可能で、他の仕様では最大2トンまで積載できるという。最高速度は時速38.6㎞に達し、前輪駆動方式を採用しているため荒れた地形でも走行可能である。車両サイズは全長3.3m、全幅1.85m、全高1.4mである。
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