
欧州連合(EU)は、フィンランド東部のロシア国境地域における安全保障の強化に向け、大規模な財政支援と軍事作戦支援に乗り出す。
EUの内務・移民担当委員であるマグヌス・ブルンナー氏は、15日(現地時間)にフィンランドを訪問した際、この欧州防衛計画を発表した。
ブルンナー氏によると、EU執行委員会は過去2年間で、フィンランドに対し累計8,000万ユーロ(約139億円)の国防費を集中的に支援してきたという。
さらに、欧州国境沿岸警備機関(Frontex)は追加で1億5,000万ユーロ(約260億円)の支援を行う予定で、この基金の約90%はEU予算から充当され、主に無人機の調達に用いられるという。
フィンランド政府も報道文を配布し、欧州連合が2028年から開始する新財政計画に基づき、国内の治安維持のために16億ユーロ(約2,800億円)の支援を行うと発表した。
この支援には、新たな無人機部隊の増強や、国境地帯での敵による無人機攻撃に対抗する能力強化に必要な費用も含まれる。
ブルンナー氏は、フィンランドのマリ・ランタネン内務大臣との会談後、EUが現在「NATO東側防衛軍(Eastern Flank Watch)」を配備し、ロシア国境沿い各国の偵察能力をリアルタイムで強化していると説明した。
特に、「ドローンウォール」の構築事業を強調し、無人機の供給は今後2年以内に完了する予定であると述べた。
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