
アメリカの伝説的俳優であり、アカデミー監督賞受賞者のロバート・レッドフォードは、16日(現地時間)、享年89歳で逝去した。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、プロモーション会社 Rogers & Cowan PMK のシンディ・バーガー最高経営責任者(CEO)の発言を引用し、レッドフォードが当日ユタ州の自宅で逝去したと伝えた。死因は明らかにされなかった。
1936年、カリフォルニア州サンタモニカ出身のレッドフォードは、当初画家を志していたが、俳優に転身し、1950年代後半にブロードウェイの舞台にデビューした。
1969年、実話を基にした映画『明日に向って撃て!』でポール・ニューマンと共演し、スターとしての地位を確立した。その後も『スティング』、『グレート・ギャツビー』、『大統領の陰謀』、『愛と哀しみの果て』など、重鎮的な作品に出演し、その魅力的な容姿でファンを魅了した。
また、監督としても、デビュー作『普通の人々』でアカデミー作品賞と監督賞など4部門を受賞したほか、『リバー・ランズ・スルー・イット』や『クイズ・ショウ』などを演出した。
さらに、多くの才能ある監督を輩出しているサンダンス映画祭などを通じ、映画振興に尽力した。2016年には、民間人に授与される最高の栄誉である大統領自由勲章を受章した。また、環境保護など社会問題にも熱心に取り組んだと伝えられている。
彼の逝去の知らせに対し、哀悼の波が続いた。俳優のレオナルド・ディカプリオは自身のInstagramで「地球を守り、変革をもたらす彼の変わらぬ献身は、その卓越した才能に匹敵するものであった」と語り、「彼の影響力は今後も何世代にもわたって続くだろう」と追悼の意を表した。
元アメリカ国務長官ヒラリー・クリントンは、自身のソーシャルメディア X において、彼を「真のアメリカのアイコン」と称し、「私は常に彼を尊敬してきた。俳優および監督としての経歴だけでなく、その後の活動においても」と述べた。さらに「彼は環境保護や芸術へのアクセスなど、進歩的な価値を支持し、同時に新たな世代の活動家や映画製作者に機会を創出してきた」と強調した。
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