
国連の国際移住機関(IOM)は18日、スーダン難民を乗せた船が地中海に向かっていたが、14日(日)にリビア沖で火災と沈没により50人が死亡した事故について、この船がギリシャに向かっていたことを明らかにした。
海外メディア『ニューシス』は、船はリビア東部トゥブルクの海岸から60km沖で沈没したと報じた。
IOMはこれに先立ち、船には75人のスーダン難民が乗船しており、そのうち24人のみが生存したと発表した。
北アフリカのリビアは、アフリカや中東各地で内戦や貧困から逃れようとする人々が欧州を目指して船に乗り込む主要な出発地点となっている。
今月初めにも、別の移民船がリビア沖で転覆し、1人が死亡、22人が行方不明になったとリビア当局が発表していた。乗船者のうち生存者はわずか9人だった。
IOM傘下の「行方不明移民プロジェクト」によると、今年に入ってからの8か月間でリビア沖では少なくとも434人の難民が死亡し、611人が行方不明になったという。 エジプトと国境を接するリビアでは、2011年の「アラブの春」による民衆蜂起で40年間政権を維持してきたムアンマル・カダフィ大佐が殺害されて以降、政府が二分されるなど国政の混乱が今も続いている。
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