
米アップルが、台湾で折りたたみ式iPhoneの試験生産を検討している。
18日(現地時間)、ロイター通信によると、同社は台湾の協力企業のエンジニアリング能力とエコシステムを活用し、小規模な試験生産ラインを構築する予定だ。折りたたみモデル向けに設備テストや製造工程の微調整を進める見通しだという。
アップルはまだ計画を確定していないものの、台湾北部に折りたたみ式iPhoneの試験生産ラインを設置する可能性があると明らかにした。また、折りたたみモデルが全iPhoneモデルの需要を牽引することを期待している。
同社は台湾での試験生産ライン構築の可能性について、供給業者との協議を重ねてきたと説明した。
アップルは2026年のラインナップ向け、約9,500万台のiPhoneを生産する計画で、これは数年来最高の生産量であり、2025年比で10%以上の増加となると示した。
アップルの提案する計画は、米中貿易摩擦が続く中で、新製品の開発を中国から移行し、スピードを高める狙いもあると語った。
試験段階が完了すれば、大規模生産をインドに移行する予定であり、この戦略によりアップルの学習曲線が加速し、インドでの円滑な生産拡大が促進されると見込まれている。
アップルの台湾・インド生産戦略は、米中および中印間の緊張から生じるリスクや物流上の障害を軽減する手段と考えられている。
この動きは、アップルが最近発表した米国内製造業への過去最大規模となる6,000億ドル(約88兆万3,829億5,265万円)の投資とも一致している。
同社のCEOであるティム・クック氏は、この投資が全米79の工場に波及効果をもたらし、成長の「ドミノ効果」を引き起こすと期待していると述べた。
アップル株は238.26ドル(約3万5,092円)でほぼ横ばいとなった。
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