
【引用:米空軍】米空軍の次世代ステルス爆撃機「B-21・レイダー」2号機が、カリフォルニア州パームデールのノースロップ・グラマン施設から初試験飛行に成功した。配備予定は約100機で、初号機の飛行からわずか2年足らずで行われたことは、試験プログラムが急速に進展していることを示す。B-21は米空軍の核抑止力を支える重要戦力として設計されており、B-1B、B-2、B-52爆撃機に代わる存在となることが期待されている。

【引用:米空軍】離陸後、B-21はカリフォルニア州エドワーズ空軍基地に無事着陸し、報道陣の前に姿を現した。米空軍によれば、2号機の導入により試験プログラムは初期飛行性能評価を終え、次の段階へと進むという。今後は総合試験、整備・運用性訓練、主要任務システムの認証、そして武器システム統合検証が行われる予定で、B-21の実戦運用能力を着実に確認していく段階に入るという。

【引用:米空軍】B-21の正式名称は「長距離打撃爆撃機(LRS-B)」である。2011年に構想され、老朽化した大型爆撃機戦力の代替を目的として開発されている。核兵器と通常兵器の両方を搭載可能で、B-2のような特殊な格納庫や整備施設を必要とせず、高度なステルス性能を発揮できる点が特徴である。米空軍の次世代爆撃機として、戦略的核抑止力の中核を担うことが期待されている。

【引用:米空軍】B-21は全翼機構造を採用し、翼幅は約40.2メートルでB-2よりやや小型である。搭載量は約9,072kgで、マッハ0.8以上の速度で飛行可能である。航続距離は機密扱いだが、プラット・アンド・ホイットニー製PW9000ターボファンエンジン2基を搭載し、米本土から世界中の任意の地点への攻撃能力を持つ。さらにAI飛行システムを備え、特定任務では自律飛行と有人操縦の双方に対応できる。

【引用:米空軍】B-21の実戦配備時期は未定だが、早ければ2027年頃とされる。機体1機の価格は約1,022億円である。米空軍のデビッド・W・アルヴィン参謀総長は「B-21プログラムは、戦略的核戦力を現代化する礎石である」と強調し、試験、整備準備、インフラ投資を通じて、世界最高水準の抑止力を提供する決意を示した。
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