
ウクライナがロシアの水陸両用機「Be-12・チャイカ」2機を初めて破壊したと、現地メディアが22日(現地時間)報じた。ウクライナ国防省情報総局(HUR)は同日、「我が軍はロシアが占領中のクリミア半島でロシアのBe-12・チャイカ2機を撃破した」とし、「Be-12への攻撃は今回が初めて」だと明かした。攻撃は前日、HURの特殊部隊「プリマリ」が実行した。
Be-12は1950年代、当時のソ連が対潜水艦及び海上哨戒任務のために設計したもので、北大西洋条約機構(NATO)側の呼称は「メイル(Mail)」である。キーウ・インディペンデントは、「ソ連時代に設計されたBe-12・チャイカは、潜水艦探知及び攻撃に使用される高価値システムを搭載した対潜水艦の水陸両用機」と説明している。
HURはまた、ウクライナ軍がロシアのMi-8・ヘリコプター1機も攻撃したと明らかにした。前日21日、ロシア当局はクリミア半島にあるロシアのMi-8・ヘリコプター3機とレーダー基地が破壊されたと報告していた。ウクライナは、ロシアのクラスノダール地方の村にある変電所もドローン(無人機)で攻撃した。現地当局は「変電所にドローンの破片が落下し、火災が発生した」と明らかにした。ウクライナのメディアは「ウクライナのドローンが少なくとも5回変電所を攻撃した」と伝えている。
ロシア国防省は「我々の防空網がウクライナのドローン114機を阻止した」とし、「このうち25機はクラスノダール上空で撃墜した」と主張した。クラスノダール地方はクリミア半島のすぐ東に位置しており、ウクライナのドローン攻撃の頻繁な標的になっている。この地域の軍事インフラは、ロシア南部及び黒海上空作戦において非常に重要な役割を果たしている。
一方、ロシアもウクライナに対する空襲を継続している。ウクライナ当局によると、夜間にザポリージャ州、スームィ州、キーウ州に対するロシアの空襲で少なくとも3人が死亡し、3人が負傷したと伝えられている。
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