
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が、自国産原油輸入の中止を求める米国の圧力に対し、インドの姿勢を強く支持し「自尊心を持つ国」と持ち上げた。
インド紙「タイムズ・オブ・インディア(TOI)」などによると、ラブロフ外相は27日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で国連総会演説後に記者会見を開き、「インドと米国などの関係はロシアとインドの関係の基準にはなり得ない」と述べた。
同外相はまた、S・ジャイシャンカル印外相が25日のG20外相会合で、ロシア産原油輸入に関するインドの立場を示した演説に賛同した。ジャイシャンカル外相は「米国は自国の原油をインドに売りたがっており、われわれはその条件を交渉する用意がある。しかし、米国ではなくロシアや他国から購入するかどうかはインド自身の問題であり、印米間の議題とは無関係だ」と強調していた。
ラブロフ外相はこの発言を「非常に素晴らしい反応」と評し、「インドがトルコのように自尊心を持つ国であることを示している」と指摘した。さらに、インドのロシア産原油輸入に関する質問に「ロシアはインドの国益およびモディ首相が国益増進のため展開する外交政策を全面的に尊重する」と述べた。
インドは先月末から、ドナルド・トランプ米大統領の決定によりロシア産原油輸入に対する追加関税25%(合計50%)が適用されているにもかかわらず、輸入を継続している。
ラブロフ外相は「インドは他国とのパートナー関係を自ら結ぶ」と強調し、「そのような関係に脅威はない。誰かが干渉しようとしても、インドの首相と外相は『インドは自らのパートナーを自分で決める』と明確に主張してきた」と述べた。
さらに「米国がインドとの貿易強化策を提案するのであれば、インドはその条件を交渉する用意がある。しかし、インドと第三国の貿易・投資・経済・軍事・技術関係は、インドと各国の協議事項だ」と指摘した。
同外相はまた、ロシアとインドが「特別な戦略的パートナーシップ」を共有しているとし、最近中国で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議を機にプーチン露大統領とモディ印首相が会談したことに言及し、プーチン大統領が12月にインドを訪問する予定であることも改めて確認した。
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