
スイスで博士課程を履修中の中国人留学生が、生活費を節約するためキャットフードを食べていると明かした。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、この留学生は中国で医科大学を卒業後、上海で働きながら約30万元(約627万3,465円)を貯蓄し、スイスの名門研究機関で医学博士課程を開始した。
スイスは世界でも屈指の高物価国家として知られ、留学生の経済的負担は大きいとされている。
中国人留学生は「スイスで博士課程を維持するには月1,000スイスフラン(約18万7,025円)から1,500スイスフラン(約28万538円)が必要だ。多くの自費留学生は3年目あたりで学費と生活費の重圧に耐え切れず中断する。私にはその選択肢はなかった」と語った。
中国人留学生はタンパク質の摂取源としてキャットフードを選んだといい、「スイスで見つけた最も効率的なタンパク質供給源だ」と説明した。スイスの大手スーパーで販売されている3キロ入りキャットフードはわずか3.75スイスフラン(約701円)で、タンパク質含有率は驚異の32%に達する。
さらに、キャットフード特有の臭いを抑える方法として「絶対に牛乳と混ぜてはいけない。経験上、パーティー用ピーナッツと一緒に食べると臭いが和らぎ、満腹感も長く続く」と語った。
「周囲の博士課程の仲間たちは脱毛に悩まされているが、キャットフードには猫の毛並みを良くする成分が含まれているのか、私の髪はむしろ改善した」と主張している。
経済協力開発機構(OECD)が最近公表した物価統計によれば、スイスは世界で最も食品価格が高い国とされる。
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