
【引用:FNN】青森県弘前市で、不審物が相次いで見つかった事件で75歳の男が逮捕された。現場周辺の防犯カメラには、自転車に乗った男が黒い物体を置いて立ち去る様子が映っており、警察はこの映像をもとに男を特定した。不審物は市内で少なくとも6件確認されており、いずれも爆発などの危険性はなかったという。

【引用:FNN】事件が起きたのは13日。弘前市内の道路脇で「黒い袋のようなものが置かれている」との通報が相次いだ。警察が駆けつけ周辺を一時封鎖し確認したところ、袋の中には紙くずやペットボトルなどのごみのようなものが詰められていた。危険物は見つからず、爆発物処理班の出動はなかったが、市民の不安が広がった。

【引用:FNN】その後、周辺の防犯カメラを解析した結果、現場付近を走行する自転車の男が映っていた。映像では、男が自転車を止めて前かごから黒い物体を取り出し、地面に投げ捨てるように置いたあと、何事もなかったかのように再び乗車して走り去る姿が確認できた。男が置いた物体は高さ10センチ、横25センチ、奥行き15センチほどで、いずれも黒いビニール袋に包まれていた。

【引用:FNN】警察は映像などから弘前市内に住む自称無職の宮川恒孝容疑者(75)を特定。警察の業務を妨害した疑いで逮捕し、16日に送検した。宮川容疑者は警察の調べに対し、「不審物を置いたことは認めるが、業務を妨害するつもりはなかった」と一部容疑を否認しているという。

【引用:FNN】警察によると、13日に発見された不審物のほかにも、市内各地で同様の通報が5件寄せられており、いずれも黒い袋にごみが詰められていた。中には自転車のかごから取り出したとみられる複数の袋も確認されており、映像の中で宮川容疑者のかごには、ほかにも黒い物体が残っていたという。

【引用:FNN】弘前市では一時、通学路付近でも不審物が発見され、登校時間帯に警察官が見回りを強化するなど、市民の不安が高まっていた。近隣住民の一人は「爆発物かと思い怖くて近づけなかった」「高齢者がこんなことをするなんて信じられない」と話している。

【引用:FNN】警察は、宮川容疑者が複数箇所に意図的に不審物を置いた経緯や動機について、慎重に捜査を進めている。また、ごみを意図的に公共の場所へ放置した行為が、警察や消防の出動を招いたことから、結果的に公的業務を妨げた可能性があるとみて、立件を検討している。現時点で市民に被害は出ていないが、警察は「小さな異変でもすぐ通報してほしい」と呼びかけており、地域全体での防犯意識の高まりが求められている。
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