飼い犬がリチウム電池を噛んで火災発生、迅速な対応で大惨事を回避
アメリカ・ノースカロライナ州で、飼い犬がリチウムイオン電池を噛んだことによる火災事故が発生した。
2023年10月14日、米メディアWRALの報道によると、チャペルヒル地域の一軒家で留守番していた犬が電池式機器を噛み、火災が発生した。

事故当時の映像には、機器から白い煙が噴き出し、その直後に爆発音とともに炎が上がる様子が映っていた。火災検知システムの迅速な警報と飼い主の的確な対応が、大惨事を防ぐ決定的な要因となった。
飼い主のデイビッド・セイサー氏は消防士として勤務しており、火災対応の経験を有していた。
セイサー氏は火災発生時に火災検知システムから通知を受けたと述べた。
彼は「心臓が飛び出すほど驚いた」と語り、「何が起こったのか全く分からず、家に戻ってみるとラグが燃えていた」と当時の緊迫した状況を説明した。
リチウム電池の火災リスクと安全管理の重要性
幸いにも、セイサー氏と家族は自宅近くにいたため、迅速に現場へ駆けつけることができた。
セイサー氏は「ラグのおかげで、そして私たちが早く帰宅できたおかげで、火はほぼ直ちに鎮火した」と述べた。今回の事故では、ラグが焼失したほかは被害がなかった。
リチウムイオン電池は、損傷や過充電、不適切な保管によって火災の危険性が高まる。ダラム消防署長のロバート・ゾルドス氏は、「犬が電池を噛まないよう、保管場所には十分注意を払う必要がある」と述べ、安全管理の重要性を強調した。
ゾルドス署長はさらに、「使用済みの電池は定められた方法で適切に処分する必要がある」と述べ、「充電完了後は、十分に注意して電源プラグを抜くよう呼びかけた」。

また、「電池が破損したり亀裂が入ったりしないよう、十分注意してほしい」と呼びかけた。
ノースカロライナ州では、リチウム電池による火災事故が相次いでいる。
ローリーでは昨年、電池が原因の火災が約12件発生し、ダラムではリチウム電池の不適切な処分により、ごみ収集車2台が燃える事故も起きた。













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