
ウクライナ戦争がロシアとウクライナの「ドローン戦争」へと発展したことは、すでに広く知られている事実である。
報道によると、ロシアのウクライナ全面侵攻から3年半以上が経過する中、過去1年間に戦線が膠着した要因の一つとして、双方による蜂の群れのように押し寄せるドローン攻撃が挙げられる。
両側の兵力が一定の距離まで接近すると、ドローン群による攻撃が近接戦を妨げ、結果として一定の緩衝地帯が形成されるためである。
航空ドローンのみならず、地上の無人装備「地上ドローン」や海上で投入される「海上ドローン」など種類が多様化する中、両国が力を入れているのが「迎撃型ドローン」である。相手側のドローンやミサイル攻撃を防ぐために発射する迎撃ミサイルと比べ、価格が安く、迎撃ミサイルの消耗を抑えられるためだ。
ロシアのタス通信は21日(現地時間)、防空支援向けの高速垂直離着陸型迎撃ドローンが開発され、生産段階に入ったと報じた。
同通信は、モスクワのエンジニアたちが敵の固定翼無人航空機(UAV)の大規模攻撃に備え、高速垂直離陸迎撃ドローンを開発したと伝えた。
同通信は、技術者を支援するクリビン・クラブ所属の「人民戦線」が21日(現地時間)、タスに明らかにしたと伝えた。
この会社の関係者は「迎撃ドローンは防空網の負担を軽減し、敵目標に対する攻撃効率を高める」と述べ、「試験目的で数百機の迎撃型ドローンが初期生産された」と語った。
ロシアが開発した垂直離陸型迎撃ドローンは、自動作動式の爆発物を搭載しており、ソフトウェアはすべてロシア国内で開発されたものだと、この関係者は述べた。
この関係者は「機械学習アルゴリズムとAIは国内で開発された技術で、指定された標的獲得データを用いて10~15km範囲内で自動的に飛行する」と説明した。
ドローンに搭載されたAIは、標的の誘導・追跡・破壊を担い、機械学習によって性能を向上させていると説明した。
タスは、人民戦線クリビン・クラブがロシアの技術者らによる最先端の革新技術を選定・試験・量産する取り組みを支援していると報じた。
同通信は、この事業により数千台規模の電子戦システムが前線に配備され、敵ドローンへの対応能力が向上したと伝えた。ロシア軍はクアッドコプター型ドローンや自走式ロボット車両など、新型装備の支援を受けているという。
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