
「劇中のイ・ジョンジェを見て驚くはずだ。とにかくかわいい。戸惑うほどにかわいい」
来月3日に初放送を控えたtvN新月火ドラマ『憎たらしい愛』(脚本:チョン・ヨラン)の演出を務めるキム・ガラム監督が制作発表会で語った言葉だ。イ・ジョンジェの「ハンサムさ」ではなく「かわいさ」を予告し、注目を集めた。
本作は初心を失った国民的俳優イム・ヒョンジュン(イ・ジョンジェ)と、正義感あふれるエリート記者ウィ・ジョンシン(イム・ジヨン)が互いの偏見を乗り越えて変化していく物語である。華やかな芸能界を背景に、犬猿の仲であるトップスターと芸能記者のスキャンダルを通して笑いとときめきを描く。演出はSBSドラマ『グッドパートナー』でリアルな離婚案件をウィットと温かさで描きヒットを飛ばしたキム・ガラム監督が担当し、特有の感性が加わる。
何よりNetflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』でソン・ギフン役を演じ、世界的スターへと躍進したイ・ジョンジェが、今回は軽快なコメディ演技で新たな一面を披露する。国民に愛される俳優イム・ヒョンジュンを演じる彼は、ウィ・ジョンシンとの「憎たらしい」因縁の中で人間味あふれる姿を見せる。
イ・ジョンジェは「重厚な作品を多くやってきたので、軽くて明るいドラマをやってみたかった」と語り、『憎たらしい愛』を選んだ理由を明かした。その言葉どおり、最近の『イカゲーム』やDisney+オリジナル『アコライト』、映画『ハント』『ただ悪より救いたまえ』などで見せたシリアスな姿とは対照的に、今回は親しみやすく飾らない魅力で視聴者と対面する。特に2009年MBCドラマ『トリプル』以来、実に15年ぶりのラブロマンス復帰作という点でも注目を集めている。
劇中でイム・ヒョンジュンは、7年間出演したドラマ『善良な刑事カン・ピルグ』で国民的人気を得たスター。彼の熱演によってカン・ピルグは国民が愛する刑事となり、数々のトロフィーを手にした。だが成功の裏で、固定化されたイメージから抜け出したいという葛藤を抱える。イ・ジョンジェはその苦悩を、円熟味のあるコメディ演技で表現する予定だ。
イム・ジヨンは本作の見どころとして「本当に久しぶりのイ・ジョンジェさんのコメディ演技」を挙げ、「カリスマあふれる姿を覚えている視聴者の皆さんに、新しい楽しさを届けられると思う」と自信を見せた。
劇中ドラマ『善良な刑事カン・ピルグ』は、まるで別のドラマを見ているようなメタ的な面白さを生むという。キム・ガラム監督は「劇中で国民的ドラマとして愛される作品を表現するために、シーズン1から4まで設定があり、拳が先に出るが正義感の強い刑事カン・ピルグのアクションシーンをしっかり作り込んだ」と説明した。イ・ジョンジェのアクション演技にも期待が高まる。
イ・ジョンジェは「ドラマの中にもう一つドラマがあるようで面白かった。まるで別作品を準備している気分だった」と語り、「『優しい刑事カン・ピルグ』をきっかけにロマンスが芽生える。視聴者が好きなドラマとして登場する分、物語的にも自然に溶け込んでいる」と説明した。
イ・ジョンジェとイム・ジヨンは同じ所属事務所の先輩・後輩であり、本作で初共演となる。実際には18歳差があるため放送前からロマンスの相性に懸念の声もあったが、撮影現場は終始和やかな雰囲気だったという。イ・ジョンジェは「年齢差はあるけれど、よく言い合いもしたし、ジヨンさんが僕をよくいじった」と明かし、イム・ジヨンは「イ・ジョンジェ先輩は何をしても受け止めてくれるから、同世代の俳優より気楽に演技できた」と答えた。二人が世代の壁を越えてどんなリアルなロマンスを作り上げるのか、期待が高まっている。














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