
英国の歌手が、自ら命を絶とうと橋の手すりにぶら下がっていた男性を救ったことが分かった。
17日(現地時間)、英紙『ザ・ミラー(The Mirror)』や『デイリー・メール』などによると、英国の歌手マット・ジョンソン(39)氏は、先日ウェールズ・フリントシャーの道路を通りかかった際、歩道橋にぶら下がる男性を発見したという。
ジョンソン氏はすぐに車を歩道橋の下に停め、約20秒後、男性は車の上に落下した。数分後、救急隊が到着し、男性は安全な場所へ搬送された。
ジョンソン氏は、男性の精神的健康問題への理解を広めるため、当時の状況を捉えたドライブレコーダーの映像をSNSに投稿したという。

ジョンソン氏はSNSに、「先週、本当に信じられないことが起きた。信号待ちをして左を見ると、一人の男性が歩道橋にぶら下がっていた」とつづった。また、「周囲に救急車はおらず、彼は命を絶とうとしているようだった」とも述べた。
さらに、「足が折れたり麻痺したり、それ以上の深刻な状況に陥るほどの高さで、彼は1分も持たない状態だった」」と説明した。「私の車の高さは2メートルを少し超えていたため、万が一彼が落下した場合に備えてその下に停車することにした」と当時の状況を明かした。
ジョンソン氏によると、「20秒も経たないうちに彼は私の車の上に落下した。非常に弱った状態だった」といい、「その3分後に救急隊が到着し、彼を助けた」と付け加えた。

ジョンソン氏は、自身が損害を被る可能性があっても、同じ状況に直面すれば同じ行動を取るだろうと述べた。
この話を知ったネットユーザーからは、ジョンソン氏の行動に称賛の声が寄せられた。一部のユーザーは、ジョンソン氏の車の修理費を支援するため、オンラインでの募金ページ作成を提案したという。
ジョンソン氏は2002年、イギリスの民間放送局『ITV』の人気番組『ポップスターズ:ザ・ライバルズ』に出演後、ボーイバンド「One True Voice」のメンバーとして活動した。その後は作曲家などとしても活動しており、Spotifyでは楽曲が2億5,000万回以上再生されていると、海外メディアは伝えている。













コメント0