まだ乗っていないと主張し滑走路へ…離陸直前の航空機を止めた乗客の暴走

ドイツのケルン・ボン空港で、航空機に乗り遅れた男性2人が飛行機を追いかけようとし、滑走路に侵入する騒動が起きた。
ドイツメディア「WAZ」などによると、28歳と47歳の男性は21日午後9時33分ごろ、ウィズエアー(Wizz Air)のルーマニア行き便に乗り遅れた後、機体を追って保安区域を離脱し、滑走路へ進入した。
当時、当該機は赤色の警告灯を点灯させた状態でエンジンを作動させ、離陸のため誘導路を移動していたという。
2人はコックピットに向かって手を振るなどし、搭乗できるかのような行動を取ったが、それに気付いた空港職員がすぐに制止した。この影響で、当該便の出発は数分間遅れたと伝えられている。
ドイツ連邦警察によると、2人はすでに閉鎖されていたB70ゲートに到着し、非常ガラスを破壊した。緊急用ボタンを押して非常口を開け、滑走路に出たことが確認された。
連邦警察のオリバー・フィーネビンケル報道官は「無断侵入の容疑が適用されるとともに、航空保安法違反の可能性についても捜査している」と説明した。
ケルン・ボン空港は「2人が保安検査を通過後、非常口から無断でエプロン(駐機場)区域に侵入した事実を確認した」と発表し、「職員が直ちに制止し、連邦警察に引き渡した。現在、法的措置を進めている」と明らかにした。
そのうえで「航空保安に対する実質的な脅威はなく、空港運営への大きな影響もなかった」としている。














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