
チェ・スジョン(62)が、現在87歳になる母親が療養病院に入院していることを明かし、涙を流した。
27日に放送されたMBN『パズルトリップ』は、失われた人生のパズルの一片を探すため、「自分」と「家族」を求めて韓国を訪れた海外養子たちのリアルな旅を描く観察型旅行番組である。この日の放送では、6歳の時にアメリカへ養子に出されたキャリー(韓国名イ・ウンジョン)が実の母親を探す様子が紹介された。

この日、キャリーは韓国でいとこに再会した。アメリカ・ジョージア州に住んでいた叔母の娘で、そのいとこも幼い頃に養子に出されていたという。キャリーは、機関に提出していたDNA情報を通じて、2カ月前にいとこの存在を知ったと明かした。しかし、いとこはキャリーの実母について何も聞かされていなかったという。
そんな中、制作陣はキム・ウォニを別室に呼び出した。その後、キム・ウォニはキャリーに向かって「お母さんが見つかった」と伝えた。94歳になる実母が生存していると知らされ、キャリーは思わず涙をこぼした。
キャリーは実母とビデオ通話で先にあいさつを交わした。現在、実母は療養病院に入院している状況だという。キャリーは「お母さんを探すために韓国に来た。ずっと探していた」と語った。実母は「ごめんね。一度だけでも会いたい。死ぬ前に会いたい」と切々とした思いを伝えた。「愛している」という実母の言葉に、キャリーは携帯電話の画面にそっと口づけをした。
キャリーは「これは奇跡だ。信じられない。まだ夢を見ているみたいだ。皆さんに感謝している」と、涙を浮かべながらも穏やかな笑顔を見せた。

映像を見守っていたチェ・スジョンも、声を押し殺して涙を流した。チェ・スジョンは涙をぬぐいながら、「私の母も病気で療養病院に入っている」と語り、言葉を詰まらせた。これに対し、キム・ウォニは「母親という存在がどれほど大きなものか分かっているから、私たちも」と共感を寄せた。
その後、キャリーは実母と対面し、温かく抱き合った。実母は自分が身につけていたブレスレットをキャリーの腕にはめ、「お母さんの名前だよ。私が作った。家に持って帰りなさい」と語った。これまでの生活について娘に問いかけられた実母は、言葉を失い、沈黙で応えた。
一方、チェ・スジョンの母、イ・スクギョンは1938年生まれで、2007年の母の日には「芸術家の立派な母親賞」を受賞している。チェ・スジョンは1993年にハ・ヒラと結婚し、1999年に長男ミンソ、2000年に長女ユンソをもうけている。













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