
イギリスで、ある女性が救急隊の誤診により死亡と判定され霊安室に運ばれたものの、その時点では生きていたことが明らかになった。この女性は霊安室に放置された末に死亡したとされている。
3日(現地時間)、「ザ・サン」など海外メディアによると、2023年10月、当時54歳だったオリーブ・マーティン氏はイギリス・ダラムにある自宅でトーストを焼いていたところ、発作を起こして倒れたという。
現場に出動した救急隊員らは、その場でマーティン氏が死亡したと判断し、救急センターではなく病院の霊安室へ搬送した。霊安室の職員は、マーティン氏が霊安室に到着した際、彼女がまだ生きていることに気付いた。
報道によると、マーティン氏はその後間もなくして脳損傷により死亡したという。

最近開かれた裁判所の審理で、遺族側の弁護士であるトム・バークレイ・サンプル氏は「マーティン氏は意識を取り戻した後、およそ2時間もの間、一切の治療を受けていなかった」と述べ、霊安室ではなく直ちに病院に搬送されていれば結果は違っていたはずだと主張した。
検視官は、マーティン氏が自宅で発見された際、どれくらいの間、酸素供給が遮断されていたのか不明だと法廷で明らかにした。
これに対し、バークレイ・サンプル弁護士は「マーティン氏がキッチンで発見された時、トースターには食パンが入っており、その日は彼女が出勤する日でもあったことを踏まえると、これらの状況から一定の推定が可能だ」と述べた。
地元警察は、マーティン氏の死亡に関して刑事責任を問う対象はないと結論付けたが、救急隊側は遺族に謝罪し、事件の全面的な再検証に着手した。審理は来年1月に再開される予定だという。













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