
結婚後、夫が実に520回にもおよぶ不倫を重ねていたことを知った主婦が、希少疾患を抱える息子を一人で育ててきた日々を漫画として描いたエピソードが紹介され、注目を集めている。
14日、「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」(SCMP)によると、主婦のくさのねむ氏が友人の紹介で夫と結婚した。当初、彼女は夫を誠実で内気な人だと思っており、夫に裏切られるとはまったく想像していなかったという。
結婚後、夫婦は息子を授かったが、息子は世界で30人未満しか確認されていないとされる希少な病気を抱えて生まれてきた。しかし、夫が頻繁に残業を理由に家を空けたため、くさの氏が一人で育児を担わざるを得なかった。
そんなある日、くさの氏は偶然、夫のバッグの中からコンドームなどを見つけ、さらに携帯電話に届いた出会い系アプリの通知を目にして衝撃を受けた。
それにもかかわらず、夫は不倫の理由について「仕事のストレス」と主張し、浮気をしたことには罪悪感をほとんど示さなかったという。夫は「ストレスは外で解消し、家庭には持ち込まない」とも語った。
これに憤慨したくさの氏が、夫の携帯電話の履歴などを確認してみたところ、夫はアダルト女優を含め、合計520回の不倫を重ねていたことが判明した。
くさの氏は「最初は復讐したいと思ったが、それが息子に悪影響を及ぼすかもしれないと考え、気持ちを改めた」と打ち明けている。その後、彼女は夫を病院に連れて行き、夫は性依存症と診断された。
くさの氏は「診断を受けた後、息子のために夫と話し合いを重ね、性依存症の治療にも同行した」と語った。現在は夫と別居し、息子を一人で育てているという。
その後、くさの氏は漫画家のあらいぴろよ氏の協力を得て、自身の体験を漫画として発表した。制作過程を通じて、精神的に大きな癒しを得ることができたとも明かしている。
くさの氏は「どんな状況であっても、愛する息子を育てるために全力を尽くしてきたことを後悔していない」と述べた。彼女は自身の経験を綴った本も出版したとされている。
このエピソードは中国のソーシャルメディア(SNS)で大きな話題となった。あるネットユーザーは「昔ながらの中国の家庭では、夫の不倫について沈黙を強いられる女性が多いが、くさの氏は自身の苦しみを共有し、他の人々に勇気を与えた」と評価した。
また、別のネットユーザーは「妻だからといって夫の過ちを共に背負う必要はない。自分と子供のために、より良い人生を送る権利がある。自分を大切にすることも重要だ」と意見を述べた。













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